【東京電力HD様との共同研究】Mixed Realityを活用した第一線現場業務の支援・高度化システム 『QuantuMR(クァンタムアール)』の販売開始について
Mixed Realityを活用した第一線現場業務の支援・高度化システム
『QuantuMR(クァンタムアール)』の販売開始について
2018年11月20日
東京電力ホールディングス株式会社
株式会社ポケット・クエリーズ
東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川 智明)と株式会社ポケット・クエリーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐々木 宣彦)は、本年5月より第一線現場における業務の支援・高度化に資することを目的としMixed Reality※(以下「MR」)技術の活用に関する共同研究を開始しております(2018年5月17日お知らせ済み)。
両社は、このたび、MR技術を活用した業務支援・高度化システムを共同で開発し、その有効性が確認できたことから、当該システム『QuantuMR(クァンタムアール)』の販売に関する基本契約を締結し、本日より本製品の販売を開始いたしました。
開発にあたっては、東京電力パワーグリッド株式会社の都内変電所にて実証試験を行い、変電所等の巡視点検で実施する機器操作時の支援機能や安全サポート、マニュアル等の登録・表示に必要な機能を有するシステムを開発し、検証しています。
また、本製品はこれら機能に加え、管理者が離れた場所でも作業監視できる遠隔コミュニケーション機能や、直観的かつわかりやすい操作メニューなど、MRの用途を広げる汎用性の高い機能を持たせており、これら基本機能をパッケージ化することにより、電気設備のみならず製造業などの様々な業務への適用を可能としています。
両社は、今後も開発・検証を継続し、この過程で得られた知見は、『QuantuMR(クァンタムアール)』に随時反映し、お客さまの多様なニーズにお応えしてまいります。
以 上
※Mixed Reality
現実の空間にデジタルな3次元情報を重ね合わせ、相互に作用させつつ可視化する技術
【本件に関するお問い合わせ】
東京電力ホールディングス株式会社 広報室 報道グループ TEL 03-6373-1111 株式会社ポケット・クエリーズ(購入に関するお問合せ先) TEL 03-5333-1533 |
MRソリューション『QuantuMR(クァンタムアール)』の概要
1. 製品の使途
- Mixed Realityを活用し、第一線現場の様々な業務を支援・高度化
- 作業の迅速化・省力化、異常の早期発見によるO&M費用削減
- ベテランの作業ノウハウを蓄積し、技術継承・人財育成に活用
2. 機能・特徴
- MR/VR両空間におけるリアルタイム共有(視野・音声・ホログラム)機能を用いた、複数人での高度な遠隔コミュニケーション(※1)
- 遠隔監視システム(簡易VR空間の自動生成による鳥瞰図表示/移動機能、双方向の情報共有、現場環境整備機能、作業者(アバター)の位置・作業動作等のログ記録管理機能)
- 音声やホログラムによる遠隔後方支援機能
- 現実空間にセンサデータ・マニュアル等を重ねて描画するMR空間を構築し、点検や巡視時に直観的かつ確実な確認操作が可能。
- 危険区域の登録・管理・呼び出し・配置
- 現地機器操作等の手順書の登録・管理・呼び出し・配置
- センサデータの登録・管理・呼び出し・配置
- 図面・マニュアル等のドキュメントの登録・管理・呼び出し・配置
- ゲーム開発技術を取り入れた、MR空間での作業に適した新しい概念のデジタル操作手順書を採用。(※2)
- MR空間での使い心地を追求した新概念のユーザインターフェース(※3)
- MRインジケータ(常時表示・自己追従するメニューインターフェース)
- オーバルメニュー空間(円筒内のMR空間を構築し、基本メニューやお気に入りの情報を表示)
- MRの特性を生かした各種作業支援ツール
- MRマーキング機能
- MRオブジェクト配置
- MR空間行先指示
(※1)(※2)(※3)は特許出願中
3. システム構成
対応OS/デバイス : Windows 10、HoloLens、iOS、Windows MR(VR)
※ Mixed Reality – Remote Communication
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